稽古について
老若男女いつからでも始められます!
下地派上地流空手道
上地流空手をはじめて見た者はその激しい稽古に驚くかもしれない。
「サンチン」を行う修行者に対し、指導者が突き・蹴りを叩き込み、全身を鍛える「サンチン鍛え」。
お互いの前腕をぶつけ合い、手刀・鉄槌等で叩き合う「小手鍛え」。脚をローキックで蹴り合う「下肢鍛え」。
寸止めのないフルコンタクト自由攻防。肉体を徹底的に鍛え上げる上地流空手の目指すものは「護身」である。護身とは暴力から身を守り、病気から体を守り、ストレスから精神を守ることである。
一見過激に見える鍛錬も100年以上の歴史に裏付けられた合理的な稽古体系であり、年齢・体力に応じて行われ決して無理なことを強要したりはしない。修行者の技量に応じた鍛錬方法で身体作りをしながら、精神面も鍛えてゆくのである。上地流空手は小さい子どもから女性・年配者まで自分の体力に合わせてできる生涯空手である。
下地派上地流は毎年国際大会を開催している。オープンの大会なので世界中から流派をこえたくさんの選手の参加がある。大会参加者は勝敗にこだわることなく空手技術の向上、親善を目的に参加をする。
開祖上地完文が沖縄から本土に移り、「パンガイヌーン流空手術」を指導し始めてから約100年、現在は「上地流空手道」として沖縄3大流派の1つとして数えられるほど発展・普及している。一方武術界においては難度の高い技、そして多くの格闘技が誕生しこれまでの上地流の鍛錬法だけではこれらに即応する事が、むずかしくなってきた。
そういった時代の流れの中、下地派上地流空手道が目指すのは、上地流空手をベースとした己の身を守り時代の流れに適応する「護身空手」である。